from ガーナ

自由奔放なガーナのブロックプリント

2016年10月17日

布大国のガーナ、様々な柄のアフリカンバティックに溢れています。しかし色彩豊かなバティックの現在は、ほとんどがヨーロッパなどの海外で機会によってプリントされています。

 

しかし、ガーナには昔ながらの手染めで臈纈防染されたテキスタイルが今なおつくられているのです。

色抜けや擦れ・柄のズレは手作業ならではの味わい。機会でバッチリ印刷されたものとは趣味趣向が異なります。

そんなバティック工房をぜひ見てみたくて、足を運びました。

壁一面には、彫られた判がずらり。

その昔はひょうたんに伝統の印を彫っていたようですが、ここでは自由なデザインを固めのスポンジに削った判が並んでいます。スポンジはインクを吸収してくれるので機能的。でも、彫るにはちょっと苦労が多そう。その証拠に、細かい柄はボロボロと剥がれてしまって二度と使えないものもあります。二度と出会えない儚い刻印に一期一会を垣間見ました。

さて、バティックの染め方は防染する箇所を一つ一つスタンプのように蝋を押していくブロックプリントです。版に熱々の蝋を染み込ませて、リズム良くスタンプしていきます。この蝋を付着させた部分が白く残ります。

染色が好きな方はお気づきかもしれませんが、ブロックプリントは元々インドの伝統技法で、本場の技術はとても繊細です。一方、ガーナのそれは意外とざっくりしています。それでも、その真剣な表情から匠のプライドが伝わってきて、全体に散らばる色抜けも一期一会の味わいに見えてくるのです。

草木染めが伝統的な染色方法ですが、今では化学染料が主流になっているようです。

しっかり洗って太陽の下で乾燥させたら完成です。

夫チョイスの世界でひとつのバティックができあがりました。ゾウ、シマウマ、サイ、チーター、キリン・・ケニアのサバンナをイメージしたようです。

 

洗練された機会プリントもいいけど、ガーナ職人さんらしさが全面に表現されているこの手染めバティックが私は大好きです。色合いや手触りは、どこか日本の手ぬぐいに似ていて懐かしさを感じます。

主張強めのアフリカンテキスタイルにハードルを感じている方は、ぜひこのバティックを取り入れてみてください。

 

はじめてみるサバンナの動物たちに、ニワトリ親子もびっくりの様子。

 

 

saya hitomi

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