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今回訪問した遊牧民のお宅一挙公開

2019年8月15日

今回の滞在で、他にもいくつかの遊牧民のお宅にお世話になりました。

ここに一挙ご紹介します。

 

◎ お宅A

ハラホリンからウランバートルの間の緑深い草原に暮らしていた遊牧民家族。一泊させていただきました。
ツーリストキャンプに働いていた奥さんが、近くを遊牧するご主人と恋に落ちて遊牧の世界に嫁いだそうです。ゲルの中にもそれぞれのストーリーがあります。

 

雰囲気がとても温かく、子どもたちにも家畜たちにも愛情があふれているのを感じました。

ゲルの周りでのびのび各々に過ごす家畜を眺めると、どれだけ大切に育てられているのかがわかります。こんなに ‘豊かさ’ に溢れた遊牧民も徐々に少なくなってきました。

写真では草原の広さと豊かさが伝わりにくいのが残念です。

ラクダを2頭買ってから順調に増やしているそうです。とても上手に増やしています。
勝気な長男くんはラクダ乗りの練習まっさかりでした。

 

 

◎ お宅B

ハラホリン周辺のお宅。一泊させていただきました。

8月といっても朝夕はダウンが必要なくらい気温が下がるので、羊たちは群がって寝ています。

この辺りの草原は地平線に見える低めの山々と絨毯のような緑、草原を割って流れる川が美しい地域です。

遊んでくれたこどもたち。

ピュッピュッピュ、と手早い搾乳。牛たちと阿吽の呼吸です。

 

 

 

◎ お宅C

ウランバートルより南東の方に進んだ草原のお宅です。
この辺りは多様な樹林や野生の花が魅力の草原、らエーデルワイスなど標高の高いエリアならではの植生が見られます。

ここは、友人が働いていた学校の元教師のご夫婦のお宅。定年後、かねてから夢だった遊牧生活を始めたそうです。定年帰農ならぬ、定年帰遊牧。

ゲルの中では最高のご馳走でおもてなししてくださいました。草原で採れたものばかり。たくさんの乳製品もとても上手につくられていました。

モンゴルの草原で採れるベリーの自家製ジャムに、私が大好きなウルム(乳の湯葉)。パンにのせて食べると体がしびれるほど絶品。新鮮で美味しいウルムは遊牧民のお宅でしか食べることができません。とまらない・・。

 

▲自家製のアーロール(乾燥ヨーグルトのようなもの)

 

▲自家製ビャスラグ(カッテージチーズのようなもの)

 

▲羊の皮

近くに他の遊牧民のひつじたちが迫ってきました

遊牧民のお宅を訪れるたびに、自分の生まれた環境とは対極の豊かさを発見します。訪問者にはいいところしか見えないだろうし、草原の暮らしには苦労も多いのは知っています。でも、毎度毎度だだっぴろい草原と溢れる家畜と上手に暮らすご家族と会うたびに、この地球との暮らし方や、その中での人間の役割を、改めて考えさせられるきっかけになるのです。

私がこの暮らしを始めることは到底難しいからこそ、どうか無くならず、少しでも長く我らのお手本としてこの暮らしが続いていけることを願っています。

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